SEOにおける“ホワイトハット“と”ブラックハット“聞いたことはありますか?「今初めて聞いた」という方も、きっといらっしゃると思います。
SEO対策では、やってはいけないものも存在します。過去に有効だったものもありますが、現在行うとペナルティを受けることもあるんです。知らずに行ってしまうと、他にどんなに工夫をしても上位表示されなくなってしまいます…。
それでは、”何が”ホワイト、もしくはブラックなのか、はたまたハットとは何なのか。一緒に紐解いていきましょう!
“ブラックハットSEO”と”ホワイトハットSEO”って何?
まずは、どんなものなのか概要をお伝えしますね!
- ブラックハットSEO
Googleのアルゴリズムの弱いところをついて、質の低いコンテンツを上位表示させること
- ホワイトハットSEO
読者さんにとって有益なコンテンツを作成することに重点を置いたSEO対策。
ホワイト・ブラックは何となく印象通りですよね。
ですがハットって、何なんでしょう?Web業界だからハッキングをモジったもの?でもあまり関連がないような…H-A-Tで何かの頭文字をとっているのかな…?などなど、想像が膨らみます。
なんと、ハットはそのまま”帽子”の意味なんです。
正義の味方のことを「ホワイトハット」と表現することもありますよね。西部劇などの主人公が白い帽子、逆に悪役が黒い帽子をかぶっていたことに由来しているそうです。
ブラックハットSEO
改めて、ブラックハットSEOでは、Googleのアルゴリズムのスキをつくような方法を使って質の低い記事を上位表示させます。
Google側もアップデートによってスキを無くしていくように努めていますが、完璧になくすことは難しいのです。
効果のなくなった対策を知り、避けることも立派な対策
ブラックハットSEOは”過去のモノ”になりつつあります。既に主流はホワイトハットです。
しかし、ブラックハットSEOを学ぶことも立派なSEO対策になります。
SEOを勉強するなかで、「こういう風にすれば、上位表示されるんじゃないかな?」というアイディアを思いつくこともあると思います。SEOは実践第一の分野なので試してみて効果測定するしかありません。
しかし思いついた方法がブラックハットの対策だった場合、どうなると思いますか?ブラックハット対策のなかには、Googleが「して欲しくない」と考えている方法も含まれます。
悪意がなく、わざとでなかったとしても、ブラックハットSEO対策をしてしまうと上位表示されないどころか、ペナルティを受けることもあるのです。ペナルティを解除する方法もないわけではありませんが、時間と労力がかかります。マイナスのイメージを払拭するのは大変なことです。
事前にブラックハットSEOの手法を知っておき、そのような対策はしないようにすれば、無駄なエネルギーを注力せずに済みます。
ブラックハットSEOの具体例
では具体的に、ブラックハットSEOにはどのようなものがあるのでしょうか?
多種多様なものが存在するため、3つだけピックアップしてご紹介しますね!有名な手法と、初心者が知らずにやってしまう可能性があるものです。さらに、ペナルティを受ける可能性が高いものを取り上げました。
①コピペ記事
コピー&ペーストで作成された記事、いわゆるコピペ記事は絶対にダメ!
と、いうのは、もはや当然のように感じている方も多いと思います。
これには、モラル面の問題だけでなく、SEO対策の面でも理由があります。ここでしっかり理解しておきましょう。
コピペ記事は質が低いとみなされる。さらにコピペ記事の多いサイトは、”サイト自体が低品質”とみなされてしまいます。コピペチェックについては私たちのプロジェクトを参考に!
そもそも、Googleは読者さんにとって価値のあるサービスを提供することに重点をおいています。
読者さんの立場にたってみましょう。初心者でSEOについて知りたかったとして、「SEO」と検索します。検索結果として表示される10ページが全て、コピペされたものが表示されたら、あなたはどう思うでしょうか?
それなら10ページ読む必要はないと判断して、読みませんよね!
さらに言うと、この経験から「Googleで検索してもあまり意味がないな」と感じるかもしれません。すると、検索する時にGoogleを使わなくなってしまうでしょう。Googleとしては最悪の結果になってしまうため、コピペ記事は見逃されることはありません。
②でっち上げの被リンク
ブラックハットとして、複数の情報源でまず挙げられるほど有名なのが「でっち上げた被リンクを張る」ことです。
もっと具体的に言うと、自分で運営しているサイトからリンクを張る自作自演のものや、お金を払って他者にリンクを張ってもらう行為などが当てはまります。
本来被リンクは、「読者さんたちから価値あるコンテンツだと判断されている」ことの証明となる指標です。読者さんがリンクを張りたいと思う時は、「誰かにおすすめしたい!」「有意義な情報が得られた!」と思う時だからです。
アルゴリズムが機械を用いてサイトやコンテンツの順位を決める以上、完璧に人の感覚で順位付けを行うことは不可能です。そのため、被リンクの項目は順位付けを行ううえで非常に大切な項目なのです。
被リンクを受けること自体は有効なものの、有料で買い取った極端に多い被リンクなどはペナルティを受けてしまいます。安易に外注しないように注意しましょう。
③隠し文字
初心者さんで「悪意はなかったけど気づかなかった…」となってしまう可能性があるのが、隠し文字による対策です。
読者さんには見えないところでクローラビリティをあげる対策。読者さんとクローラーの見える世界が異なることを利用します。
HTMLを学び始めた時や、使い慣れていないタグを使用する時には要注意!
以前、隠し文字が対策として有効だった時には、以下のような形で実践されていました。
- 読者さんに見えないように関連キーワードを羅列する
読めないほど小さい文字・背景色と同じ文字色 など - 空白のスペースにリンクを貼り付ける
初心者さんに注意して欲しいのは、画像や動画を貼り付けた裏に見えない文字がうっかり残っていないか、ということです。
また、サイトのデザインを決定するときも注意しましょう。サイトをお洒落に見せたいがために背景と文字を同系色に設定してしまうと、意図せず「隠し文字」と認識されてしまう場合があります。
対する、ホワイトハットSEO
ここまで、ブラックハットSEOについて詳しく見てきました。もしかしたら、「ホワイトハットについては後回しでいいの??」と感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホワイトハットSEOについては、現状有効と言われている対策を学べばどんどん身についていきます。後回ししているのではなく、そちらがメインです。
今回の記事だけでなく、★初心者のためのSEO指針!原則は一度理解すればずっと使える!細かいテクニックは後付けです★からご紹介している一連のSEO対策は全て、ホワイトハットに分類されるものです。
SEOの最重要項目さえ見失わなければ、有効な施策が可能です。最重要項目は「読者さんにとって有益なコンテンツを作成する」ことでしたよね。
この最重要項目は、どの情報源を見てもしつこいほど発信されているので、SEOについて学び続ける以上忘れようがないほど耳にすると思います。それでも、作業中にに迷ったときはこの指針に基づいて判断するクセをつけていきたいですね。
SEOに対する両極端な意見
SEOについて学んでいくと、両極端な意見を見かけることがあります。
「最近のSEO対策は難しくなった」というものと「最近のSEO対策は簡単!」という2パターンの意見です。実は、これらの意見にもその人のSEO対策への方針が表れています。
ブラックハットSEOの全盛期には、ほんの少しのコツをつかめば誰にでも簡単に実行可能でコストもかかりませんでした。手軽に品質の低い記事をたくさん作って、たくさん上位表示することが可能だったのです。
そのような対策に慣れてしまっている人は読み手のことを考える必要のある現在のSEO対策は難しく感じるでしょう。楽で、頭も使わずに済むので、ホワイトハットへの舵切りは負担に感じるのではないでしょうか。
一方で、元々ホワイトハットSEOを考えていた人はブラックハットSEOを用いていた人たちがライバルでなくなっていくので昔より簡単になったように感じられるでしょう。
狡賢く立ち回るよりも、普通に頑張る方が報われる世界の実現
ブラックハットSEOについて学んでみて、どんな風に思いましたか?
しかし、少し前まではブラックハットSEOが主流でした。
圧倒的多数のブラックハットに、ホワイトハットでは対抗できなかったのです。苦労してコンテンツを作り上げても、ブラックハット対策したページに埋もれてしまう、といったことも多くありました。そんな世界のなかでは、自分もブラックハット対策でライバルに立ち向かうでしょう。
その点では今、初心者としてSEOの世界に飛び込むのは、むしろ有利と捉えることもできますね。ホワイトハットSEOの手間や苦労が、当然のものとして受け入れられるからです。
今となっては、ブラックハットSEOは楽な対策ではなくなりました。知識量も膨大に必要で、経済的な負担も必要です。何より、日々アップデートされるGoogleアルゴリズムとの追いかけっこをし続けなければなりません。
▼こちらの動画でも、コストがかかることを紹介されています。
ホワイトハットを行う人は、全く逆の世界観を見ることができます。つまり、流行り廃りに惑わされることなく、Googleアップデートに極度に振り回されることもありません。
そして、このように作られた優良コンテンツが多くなれば、世界観は浸透していきます。あなたは、どちらの世界観を実現したいと思いますか?
まとめ
この記事では、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOについて、比較しながらお伝えしてきました。
- ブラックハットSEO
質の低い記事を上位表示させること。Googleのアルゴリズムのスキをついた対策。 - ホワイトハットSEO
読者さんのために高品質な記事を作成したうえで、アルゴリズムにも認識してもらう対策
既に主流はホワイトハットSEOです。ブラックハットSEOの知識をつけることは、前向きな対策とは言い難いですが、自分の身を守るためです。不要なペナルティを受けないためにも最低限は知っておき避けるようにしましょう。