ライターを始めて、最初に出会う専門用語は「SEO」であることが多いのではないでしょうか。

アルファベットだし、何の略なのかわからないし、何ならちょっと怪しい…。詐欺まがいの変なテクニックだったらどうしよう。
…なんて、思ってしまいますよね。私だけでしょうか?笑

avatar
ファン太
大丈夫!SEOの基本は、とってもシンプルなんですよ!

原則を一度理解してしまえば、後は貴方の工夫次第でやっていけるものです。

きちんと理解できれば、誰も損しないこと、ましてや詐欺まがいなんてモノではないこともわかっていただけるはずです。

この記事を読むことで、SEO対策を考えるうえでの指針を体得することができるでしょう。

SEOって何??

“SEO”とは、「検索エンジン最適化」を意味する略語です。Search Engine Optimizationの頭文字をとったもの。【エスイーオー】と読みます。

こんな風に言われても、「その『検索エンジン最適化』がわからないよ!!」って思いますよね。

SEOの目的は、自分が作ったコンテンツを検索結果のページで、できるだけ上の方に表示させることです。そのために行う施策や戦略のことを「SEO対策」と言います。

また、『検索結果のページで上の方に表示される』ことをSEOの世界では『上位表示される』と表現します。

▼Webサイトを適切に表示させるためのルールをGoogleが公表しています。ガイドラインに沿えば、より効率的なSEO対策をすることが可能となります!▼

なぜSEO対策が必要なの?

では、そもそもなぜSEO対策が必要なのでしょうか?更に言うと、なぜ、上位表示を目指す必要があるのでしょう?

検索結果のページで上の方に表示されなければ、クリックする人はほとんどいません。そのため、誰かに読んでもらう機会がゼロに等しくなってしまいます。つまり【存在していない】ことと、ほぼ同義になってしまうのです!

avatar
なっちゃん
苦労して作り上げたコンテンツが”存在しないも同然”なんて、本当に悲しい…
avatar
ファン太
SEO対策をしっかり行うことがユーザーさんに価値をお届けすることにつながる、とも言えますね!
リスティング広告と、SEO[ちょっと小話♪]

Google検索結果を見ると、上の方には「広告」とマークのついたものが、いくつか表示されることがあります。

この広告枠はお金を払うことでユーザーの目につきやすい場所を買い取る枠で「リスティング広告」と呼ばれます。その下に表示されるのが、私たちが目指すSEO(自然検索とも呼ぶ)の上位記事です。

リスティング広告とSEO

※不要な部分は省略して画像にしています。

Googleはどうやってページの順位付けを行っている?

SEO基礎(☆SEO基礎内部リンク☆)でも触れられていますが、Googleがどんな手順で検索結果の順位付けを行っているのか、おさらいしておきましょう。

Googleが、人間と同じように「これはとっても分かりやすいから、1位!」とか、「うーん・・・何となく見にくいから50位!」なーんて感覚的に順位を付けてはなさそうですよね。

Googleでは、以下の3ステップでページの順位付けが行われています。

  1. クローリング
  2. インデックス
  3. ランキング

まず、”クローラー”と呼ばれるロボットがWebサイト上を巡回します。これが「①クローリング」。クローラーは、リンクを辿って網羅的にWebサイト上を移動し、情報を収集していきます。人間とは全く異なる移動をすることが特徴です。

次に、集めた情報はGoogleのデータベースへ登録(②インデックス)されます。最後に順位付け(③ランキング)を行います。①~③は繋がっており、インデックスされて初めて、順位付けにエントリーできます。

▼現在は上記のような方法がとられていますが、最初からこの方法で順位付けが行われていたわけではありません。SEOにも歴史があるのです。▼

SEO対策を行うのは、Googleに対してのみ?

上記の疑問をもった方もいらっしゃるかもしれません。結論「現時点では、Googleへの対策のみで問題ない」です。

Googleの次に思い浮かぶ検索エンジンは「Yahoo!」が多いでしょうか。実は、Yahoo!はGoogleの仕組みを借りています。そのため、GoogleとYahoo!ではほとんど同じ結果が表示されます。

Bingは独自のアルゴリズムを使用しており、今後Bingの使用率が高まってくれば対策が必要になります。しかし、現状日本ではGoogleとYahoo!の利用者が約9割を占めているため、まずはGoogleへの対策を行っていきましょう!

結果がすぐに出ないことがSEOのデメリット

SEO対策は、施してもすぐに結果が出るものではありません。これは、SEO対策最大のデメリットともいえます。

一つひとつの記事などが評価されるまでに2~3ヶ月くらい、Webサイトが評価されるまでには3~6ヶ月くらいかかると言われています。根気強く対策を行なっていきましょう。

SEO対策の指針【考え方に沿っていればOK】

ここで、SEO対策で最も大切にして欲しい、指針ともいえる考え方をお伝えしたいと思います。『読者目線でより良いものを作ることを目指す』ことこそが、とても効果的なSEO対策となります。

ここまでの話をまとめて、考えてみましょう。ユーザーから見て有用なコンテンツを用意したうえで、検索エンジンにその存在を知らせる。そのために後付けテクニックを施しインターネットの世界に送り出す……これがSEO対策の正しい順序です。

理想的なSEO対策の順序
  1. ユーザー目線で有用なコンテンツを用意する
  2. 最適な形で検索エンジンにアピールする

何はともあれ、➊が最重要項目です!ただし、クローラーが人間と異なる動きをする以上、どうしても評価の差ができてしまいます。そこで、検索エンジンに対し「有用なコンテンツがここにありますよ!」と知らせることが必要になってきます。

一般的には➋が「SEO対策」と表現されています。様々なところで目にする細かいテクニックは、➋メインのもので、➊に付随した後付け的な立ち位置になります。

表面のテクニックのみを学んで➋がSEO対策だと勘違いしてしまうと、いくら工夫したとしても結果につながらないので注意してください!

Googleの考え方に沿ったSEO対策を行おう

詳しくは、▼SEOの勉強法▼でもお伝えしますが、Googleがどのような考えを持っているのか知っておくことは極めて有効です。

そして、『読者目線でより良いものを作る』ことが最重要事項である理由もここにあります。この指針はGoogleの考え方とも一致しているのです。

あなたが何か知りたい時に、検索結果が「全く役に立たなかった!」という経験は少ないのではないでしょうか?このような場面は自動的に作られているのではなく、Googleの努力の結果です。

Googleはアルゴリズムのアップデートという形で、よりユーザーに役立つ検索結果を表示できるように努力を続けています。

SEO対策では”やってはいけないこと”もある

頑張って工夫していても、“やってはいけない対応”をしていると逆に順位を下げてしまう結果になります。

たとえば、コピペ記事や低品質な被リンクを集めるようなことが挙げられます。誰のためにもなりませんよね。

“悪事”ほどの大それたことではなくても、マナーを守ることが結果的にはSEO対策にもなる、ということです。

SEO対策の施策分類

SEO対策は大きく3つに分類できます。

施策分類内容
コンテンツSEOWebページ自体のデザインなどを工夫しユーザーの有益性を上げる
内部施策Webページの内容を充実させ、ページに長く滞在してもらう
外部施策被リンクを受け、他のページからのアクセスを増やす
SEO対策の施策分類

全てのSEOの施策が『読者目線でより良いものを作る』という考え方に集約して説明することができます。

Webページ自体がユーザー目線で有益なものとなるように、コンテンツSEOを施すことでGoogleから評価されやすくなります。

内部施策も行い、ユーザーにWebページに長く滞在してもらいましょう。【ユーザーが長く滞在しているページ = ユーザーにとって、時間をかけてそこで過ごす価値があるページ】だと判断できるため、上位表示されやすくなります。

また、外部からのリンクを多く集めるページは、『誰かにおすすめしたい!』と思われるほどの価値を提供していると言えます。そのため、多くの被リンクを集めるWebページも上位表示されやすいです。

▼内部施策として、SEOライティングの技術も大切です!▼

【コンテンツ制作】テーマの選定は慎重に

SEO対策の基本的な考え方についてお伝えしてきましたが、実はSEO対策の難易度はテーマによって雲泥の差があります。

皆が興味があって、発信者も多いテーマを選ぶと、競合が多いため上位表示が難しくなります。逆に競合が少ない分野は上位表示が比較的簡単です。

ただし、上位に表示されたからといって、そのテーマについて検索する人が少ないと結果的に見てもらえません。バランスが重要になってきます。

YMYL

SEO対策の最難関は、YMYLと呼ばれる分野です。『Your Money Your Life』の頭文字をとったもので、お金や命に直結するテーマを指します。

これらのテーマは人生に大きな影響を与えるものなので、一個人でSEO対策をしても上位表示されることはまず、ありません。医師であっても、税理士であっても一個人では無理なのです。

これらの情報には、正確性や安全性が必要です。

例えば、日本医師会ホームページで発信されているコロナワクチンの情報と、一人の医師のブログで発信されているコロナワクチンについての情報、どちらが信頼性が高いでしょうか??

日本医師会の提供している情報の方が信頼性が高いですよね。医師の書いたブログの方も参考にはできるかもしれません。しかし、ユーザー側はその医師が【本当に】医師であることを判断する術がありません。もしかすると、【自称医師】かもしれないということです。

Googleも、数多あるWebサイトの中の一つひとつについて、信頼性を正しく判断する術は持っていません。そのため、命やお金についての情報は公的機関などのページが上位表示されるようになっています。

E-A-T

コンテンツ作成において、もう一つ知っておいてもらいたいのが『E-A-T』を意識することが非常に重要だということです。以下の3つがコンテンツ評価基準で最重要だとGoogleが公表しています。

E:Experience(専門性)

A:Authoritativeness(権威性)

T:Trustworthiness(信頼性)

ユーザーの視点であれば、この3つが揃っているWebページの情報を参照したいですよね。逆にコンテンツを作成する立場では、これら3つを意識して作成することがポイントとなってきます!

E-A-Tについて、YMYLも絡めて解説されている動画をご紹介しておきます。2つを関連させた方が理解しやすいですよ。

まとめ

SEO対策の基本的な指針をお伝えしました。

何を差し置いても、『ユーザーにとって有益なコンテンツを作成すること!』これが最も効果的なSEOの対策になります。そして、Googleに良いコンテンツであることをしっかりアピールしていきましょう。

Googleに評価してもらって上位表示されないと、結局のところユーザーの目に留まることはなく実質的に存在しないコンテンツとなってしまいます……。

具体的なアピールの仕方は3つに分けられることもお伝えしました。

  • コンテンツSEO
  • 内部対策
  • 外部対策

後付けのテクニックですが、これらを行わなければ上位表示は狙えません。SEO対策の結果はすぐには得られませんが、コツコツと気長に続けていきましょう♪