Googleの考え方を施策に反映させることは、有効なSEO対策となります。実はGoogle側からも、公表されている情報がいくつか存在しているんです。
今回はGoogle公式情報のうち、「ウェブマスター向けガイドライン」にフォーカスを当ててみようと思います。このガイドライン上で、「ウェブマスター向けガイドラインに違反すると、検索結果の上位に表示されないだけでなく、検索結果から削除される可能性もある」と名言されています。
Webライターにとって、かなり関連があるこの情報。焦る必要はありませんが、早めに目を通しておくに越したことはありません!
『ウェブマスター向けガイドライン』の概要
大多数の人々が使うシステムには、皆が守ることを前提とする”きまり”が必要です。きまりがなく、皆がやりたい放題やっていると、収拾がつかなくなってしまいます。Googleというシステムを用いて情報発信するときの”きまり”が『ウェブマスター向けガイドライン』です。
概要は以下のように定義しています。
ウェブマスター向けガイドラインでは、サイトを Google 検索に表示させる一般的なおすすめの方法とともに、ページまたはサイトが検索結果から除外されないようにするための品質ガイドラインを示します。
引用:Google『ガイドラインの概要』
まさに、「SEOの対策をするのなら、こうしたら良いですよ」と教えてくれるガイドラインだということですね!
『ウェブマスター向けガイドライン』にはどんな特徴がある?
ウェブマスター向けガイドラインには以下のような特徴があります。
- Googleの公式情報である
- 頻繁に更新される
それぞれについて見てみましょう!
特徴①Googleの公式情報である
言わずもがな、Googleの公式情報だということが特徴の一つめです。
ライターの仕事をしていると『一次情報に触れよ』というアドバイスに出会うことが少なからずあると思います。発信者向けルールの一次情報がウェブマスター向けガイドラインなので、一読しておくべきでしょう。
“一次情報”と言うと膨大な量の情報から該当する部分を探し出し、難解な文章を読み解かなければならない……そんなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは一切ありません。「ウェブマスター向けガイドライン」と検索窓に打ち込めばいつでもすぐに読むことができます。
さらに、シンプルな言葉で記載されているので、特段難解でもありません。ただ、原文が英語のものを日本語訳して公開されているので、日本語として少し読みにくい箇所はあります。
無理難題なルールが書かれているわけでもありませんので、読み進めるなかで「当然のことを言っているな」と感じることもあると思います。
特徴②頻繁に更新される
一般的に「ガイドライン」と聞くと、更新頻度があまり高くないものを連想することが多いと思います。一テーマにもよりますが、「2~3年に一度更新される」というものも場合によってはありますよね。
ところが、Web情報であるウェブマスター向けガイドライン。更新頻度もかなり高めです。記事作成時点でも、ちょうど1週間前にアップデートされていました。
ウェブマスター向けガイドラインの最終更新日は、ページの一番下に記載があります。
特徴①としてお伝えした『公式情報である』という事実と組み合わせて考えることも重要です。公式情報はライバルも必ずチェックしています。情報の更新を見逃してしまうと、「ライバルは入手している情報を自分は知らない」ということが起こります。
『ウェブマスター向けガイドライン』は2つに大別される
ウェブマスター向けガイドラインは、更に2つに大別されています。SEO対策として有効とされている「ページ内情報の階層を明確化する」というテクニックが、ガイドラインにも適用されているようです。
- 一般的なガイドライン
- 品質に関するガイドライン
の2つに大別される!
▼各メディアからも、ウェブマスター向けガイドラインの最新情報や概要について学ぶことができます。おすすめのブログやYouTubeチャンネルはこちらの記事でご紹介しました。
①一般的なガイドライン
『一般的なガイドライン』ではサイト構築をするうえでのコツが記載されています。検索結果のページに適切に表示させるために示されています。クローラビリティとユーザビリティの2つともを向上させることを意識した内容です。
実際にガイドラインのページを開けばわかりますが、全体を通して、意外と文章ボリュームは多くありません。目を通すだけであれば、短時間でサラッと終了できます。
ただ、簡潔に書かれているがゆえに目が滑ってなかなか具体的な対策にまで落とし込むことが難しいのではないかと思います。かみ砕いて説明されている情報を利用すると、理解が早くなります。
▼ウェブマスター向けガイドラインの一般的なガイドラインについて、詳しく解説されています。視聴してから本文を読むことで、より理解度が高まります。
②品質に関するガイドライン
『品質に関するガイドライン』ではやってはいけないことが定められています。
- ユーザーを第一優先に考える
- ユーザーをだますこと、検索順位をあげるための不正行為をしない
- コンテンツの価値を高める
「ユーザーを第一に考える」と一言で表しても様々なアプローチの方法がありますよね。品質に関するガイドラインでは「ユーザーを守る」ことでユーザーファーストを実行している印象です。そのため、禁止事項やペナルティへの言及がされています。
つまり、品質に関するガイドラインを読み込んで禁止事項を避ければ、ペナルティも避けられるということです。『具体的なガイドライン』として、13種類の具体的な手法についてまで記載されています。
▼具体的なガイドライン全てを自分だけで読みこなすことも相当な労力です。たった3本の動画で具体的なガイドラインを全てを解説してくれています。
『Googleが定めるSEOガイドライン』と『ウェブマスター向けガイドライン』
先ほど『一般的なガイドライン』でご紹介した動画の冒頭で、『SEOガイドライン』という単語が出てきました。見ていて「ん・・・?」と思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。
「SEOやWebの担当者は絶対に見ておくべき」と紹介されていましたが、ここで『SEOガイドライン』についても触れておきたいと思います。『ウェブマスター向けガイドライン』と無関係ではないのです・・・!
まずは、全貌を一枚にまとめたチャート図を用意しましたので、こちらをご覧ください。
ウェブマスター向けガイドラインの位置付け
Googleが公開しているガイドラインには、様々なものがあります。これまで説明してきた『ウェブマスター向けガイドライン』は『SEOガイドライン(=Googleガイドライン)』の一つです。
他にも、SEOガイドラインに含まれるものが3つ存在します。全て検索結果にサイトを表示させるための指針が定められており、コーディングの指針となるもの、と紹介されています。
- コーディングとは??
- プログラミングコードを記述していく作業のことです。コンピューターへ指示を出す際に実施します。
コンピューターへの指示は、コンピューターがわかる言語に翻訳してから出さなければなりません。そのための作業がコーディングです。
サイト構築にあたっては、サイトデザインを決定するにもプログラミングの作業は欠かせません。また、記事執筆中は「タイトルや見出しをつけ、階層化する」ということを行っていますが、これらも立派なコーディングです。
あまり難しく考えず、身近なところから覚えていきましょう!
『Googleが定めるSEOガイドライン』は4つに大別される
チャート図でも既に示していますが、『SEOガイドライン』は以下の4つに大別されます。
- ウェブマスター向けガイドライン
- 一般的なガイドライン
- コンテンツ固有のガイドライン
- 品質に関するガイドライン
2つの『一般的ガイドライン』は内容が全く別のものです。名前が全く同じなのに、内容が異なるのでややこしいですがご注意ください。
一方で、2つの『品質に関するガイドライン』は内容がほとんど重複しています。しかし、若干異なる項目もあるので見落としに注意したいところです。異なる部分をまとめましたので、参考にしてください。
まとめ
『ウェブマスター向けガイドライン』について見てきました。Google検索エンジンは今や、世界中でたくさんの人が使っています。”きまり”を定めないと秩序が保てません。
ウェブサイトを運営するうえで順守すべき内容が記載されているので目を通しておきましょう。頻繁に更新されるため、定期的なチェックが必要です。
内容は簡潔に書かれており、あまり長いものではありませんが、読みこなすのは大変です。ご紹介した動画など、解説も参考にしながら実践につなげていきましょう。
余裕が出てきたら『Googleが定めるSEOガイドライン』に含まれる他3種類のガイドラインも通読することをおすすめします。公式情報はチェックしておいて損はありません!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。