皆さん、ブログ記事の執筆は順調でしょうか。
記事構成とは、「構成9割」と言われるほど大切な作業です。記事執筆を進める前の下準備がそれくらい重要視されているということ。しっかり構成が考えていない記事は「書きにくい」「まとまりの悪い」ものになってしまうかもしれないのです…。
この記事では、
- 記事構成をどうやって作っていくのかわからない!
- 記事構成が上手くいかない・もっと効果的な構成にしたい!
- そもそも、記事構成ってどんな良いことがあるの?
といった疑問に、1つずつお答えしていきますね!
構成を作成する文章が苦手!という方にはこちらを心掛けましょう!▼
記事構成を作る手順【4ステップ】|作業ごとのテンプレート付き
記事構成は手順に沿って作業すると作りやすいです。
4ステップに分けて考えていきましょう。テンプレートも交えて解説していきますね!
- ライバルサーチをする
- 読者の「検索意図(ニーズ)」を分析し、記事の目的を定める
- 自分の記事に必要な情報を書き出す
- 記事構成を整える
ステップ① ライバルサーチをする
記事構成に欠かせない重要なデータが「ライバル記事」です。まずは記事の「キーワード」から、ライバルサイトを検索して情報を収集・分析しましょう。
● 記事タイトル
● どんな見出しで構成されているか
● どんな読者像が想定されているか
● どれくらいの文字量か
● 良いところ/悪いところはどこか
● ライバル記事にはなく、自分が「これも知りたいな…」と思う情報は何か
など
【テンプレート】
項目 | データ |
---|---|
ライバル記事のタイトル | |
ライバル記事のURL | |
ライバル記事の見出し | |
どんな読者が想定されているか | |
ライバル記事の文字数 | |
良いと感じる部分 | |
悪いと感じる部分 | |
追加できそうな情報の候補 |
ステップ② 読者の「検索意図(ニーズ)」を分析し、記事の目的を定める
記事の「キーワード」「ペルソナの設定」や、ライバル記事の情報をもとに「読者は何を知ろうとして、このキーワードを検索ボックスに入力するのか」を汲み取っていきます。
この時、「表面的に読み取れる意図」だけではなく、必ず「潜在的なニーズ」にまで掘り下げて考えて下さい。
潜在的なニーズまで掘り下げる
たとえば、検索ボックスに「りんご 食べ方」と入力する時、読者は「りんごの食べ方を知りたい!」と思って検索します。ですが、それは表面的な検索意図です。
「りんごの食べ方を知りたい!」という欲求の根源には、
- 自分が知らないお得な情報が知りたい!(1番良い食べ方をしたい)
- 目的を達成できるところまでやりたい!(具体的な調理方法もしりたい)
- 失敗したくない!(リスクのある食べ方・まずい食べ方をしたくない)
- 失敗したらどうすればいい?(食中毒の対応は?調理のリメイクはできる?)
といった心理が働いています。記事構成にはこの「潜在的なニーズ」を取り入れていきましょう。
【テンプレート】
項目 | データ |
---|---|
キーワード | |
ペルソナの設定 (どんな読者か) | |
表面的な検索意図 (何を知りたい/したいか) | |
潜在的なニーズ (なぜ知りたい/したいのか) |
ステップ③ 自分の記事に必要な情報を書き出す
ステップ①②の結果を踏まえて、記事に書きたい情報をおおまかに書き出していきましょう。記事の目的・結論を決め、ザックリとした大見出しと、それぞれの概要を作っていきます。
【テンプレート】
項目 | データ |
---|---|
記事の目的 (読者にどう行動して欲しいか) | |
結論 (読者の問題に対する答え) | |
1つめの見出しと概要 | |
2つめの見出しと概要 | |
3つめの見出しと概要 |
ステップ④ 記事構成を整える
ステップ③で書き出した情報を、記事構成の形に整えていきます。
- 大見出しの順番
- 各大見出しの中を構成する小見出しと、それぞれの概要
- 導入文・まとめで書きたいこと
もザックリと決めていきましょう!
全体の構成・各見出しの本文は、「PREP法」を使って考えてみて下さいね!
見出し順・本文の構成はPREP法に沿って考えてみよう!
最初に「結論」を取り扱い、「根拠の説明」「裏付けして証明・補足」と続けて、最後に再び「結論(まとめ)」を持ってくる構成です。
・結論(Point):記事全体/見出しでの「主張」を提示します
・理由(Reason):結論に対しての「根拠・説明」を伝えます
・具体的な例など(Example):主張・根拠の説明に対する「裏付け」、「補足情報」を加えます
・結論(Point):結論を再度伝えて、記事/見出しを締めます
【テンプレート】
項目 | データ |
---|---|
導入文で書きたいこと | |
1つめの大見出し(h2)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
2つめの大見出し(h2)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
3つめの大見出し(h2)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
小見出し(h3)と概要 | |
まとめで書きたいこと |
記事構成が上手くいかない時・効果的な構成にしたい時のコツ【7選
記事構成が上手くいかない時や、より効果的な構成にしたい時は、こちらの7つのコツも実践してみて下さい!
- 記事の「目的」は何かを念頭におく
- 1つの記事にテーマを盛り込み過ぎない
- 最初の見出しに「結論」をもってくる
- 「1つの見出しにつき、情報は1つ」になるように
- ライバル記事にはないオリジナルの要素を追加する
- 情報量が多い時は記事を分ける・内部リンクを活用
- 構成案ができたら全体をもう1度確認してみる
コツ① 記事の「目的」は何かを念頭におく
まずは、「この記事で何を伝えたいか」を考えて目的をハッキリと意識します。しっかりと記事の方向性を固めましょう。
● 「読者の検索意図(ニーズ)は何か」をキーワードから汲み取る
● 「記事を読んだ読者に、どんな行動を起こして欲しいか」を考える
たとえば、
「読者にアプリをインストールしてもらう」
「紹介した商品を買ってもらう」
「改善方法を実践してもらう/悪い習慣をやめてもらう」
などですね。
目的が定まっていないと…
目的が定まっていないと、記事が迷走し着地点がわからなくなってしまう可能性があります。
そうした記事は、読者に最後まで読んでもらいにくいだけでなく、たとえ読んでもらえたとしても要点が伝わらず、記憶に残らないかもしれません。
- 話題が記事の目的からズレていく「脱線」
- 途中で話題の方向性が変わってしまう(一貫性を失う)
など
コツ② 1つの記事にテーマを盛り込み過ぎない
「1つの記事には、1つのテーマ」が基本です。
テーマが複数あるとその分構成が複雑になってしまうので、メインで取り扱う話題は1つに絞りましょう。
コツ③ 最初の見出しに「結論」をもってくる
「この記事では何を言いたいか(読者の問題を解決する答え)」を最初に伝えましょう!
つい「○○とは」のような説明・補足情報から書き出してしまいがちですが、【読者の検索意図は何かを考えて「答え」を先頭に!】を意識してみて下さい。
「すぐに答えがしりたい!」というニーズがある
Web記事では、読者がすぐに答えを知りたがる傾向があるといわれています。読んでみてなかなか答えに辿り着かなかったら、諦めて他の記事を探しにいってしまう可能性があるわけです。
ゆっくり記事を読む余裕がある人ばかり…とは限らない!
現代人はとにかく、忙しい人が溢れていますよね。先頭に結論をもってくることで、ゆっくりと記事を読む余裕がない人にも選んでもらいやすくなりますよ!
コツ④ 「1つの見出しにつき、情報は1つ」になるように
たくさん情報がある時は、1つの見出しに収まりきらないということです。見出しのレベルを使い分けて階層構造にし、情報ごとに見出しを区切っていきましょう!
自然に「見出し1つに情報は1つ」になりますよ♪
コツ⑤ ライバル記事にはない情報を追加する
検索上位に表示される記事にするために、ライバル記事には無い情報をつけて付加価値を高めていきます。
反対にいえば、ライバル記事にある情報が自分の記事に入っていないと、それだけ自分の記事が情報量で負けてしまうということでもあります。構成を考える段階から「どんな情報があるか・どんな情報を付け足せそうか」を考えていきましょう!
無闇に情報を付け足しても逆効果
記事テーマに関係のない話題を詰め込むのはマイナスです。無闇に情報を付け足してもかえって逆効果になってしまうのです。
追加する情報は取捨選択しましょう。
コツ⑥ 情報量が多い時は記事を分ける・内部リンクを活用
情報量が多すぎると記事構成が複雑になり、要点がわかりにくくなっていきます。そんな時は記事を2つ~3つに分けたり、内部リンクを使ったりして、構成をスッキリと軽くしてあげるのもテクニックです!
記事の文字数・見出し数の目安を決めておく
どのくらいの文字数・見出し数が読みやすいかは、ブログのターゲットにもよっても変わってきます。ライバルサーチをしながら探っていきましょう。
依頼を受けて執筆する場合は、構成を作る段階でクライアントに目安を確認しましょう!
・文字数はライバル記事+500文字
・「見出し2」の数が4つくらい
・「見出し4」の深さまで書く
を目標にしています!
コツ⑦ 構成案ができたら全体をもう1度確認してみる
構成案ができたら、「よーし! 執筆するぞ!」とすぐにでも書きたくなってしまいそうですが……。そこをグッとこらえて、もう1度、全体の構成を一通り確認してみて下さい。
構成案で見出しを入れ替えたり付け足したりしているうちに、当初の目的からズレてしまっている可能性もあります。
● 話題が行ったり来たりしていないか
話題が飛んだり、戻ったり…と、話が二転三転すると読者さんのストレスになってしまうおそれがあります。似た話題や関連情報は近くにあると読みやすくなりますよ!
● 構成は「結論>説明>証明>補足」の順番になっているか
「結論(読者の問題を解決する答え)」が本文の先頭にきているか、しっかりと確認しておきましょう。
記事構成をしっかりと行うメリット【4つ】
もしあなたが「記事を書きにくいな…」「読者がサイトに留まってくれない…」と感じているなら、記事構成をしっかりと決めてから書くことで改善するかもしれません!
記事構成には次のようなメリットがあります。
- 読者に「記事が言いたい事」が伝わりやすくなる
- 一貫性のある読みやすい記事になり、読者が滞在しやすくなる
- 文章量の多い記事も書きやすくなる
- SEO対策にも効果が期待できる
メリット① 読者に「記事が言いたい事」が伝わりやすくなる
構成を行う過程で「記事の目的」や「主張」をハッキリと意識するので、読者にそのまま伝えやすくなります。
「自分が何を書きたいか」が曖昧なまま執筆を進めてしまうと、一貫性を失って何を言いたい記事なのかわかりにくくなってしまうことも…。こうした「迷走」や「脱線」、「着地点を見失う」といった状態を構成で防ぐことができるのです。
メリット② 読みやすい記事になり、読者が滞在しやすくなる
構成をキチッと整えておくと「読み物」としての完成度が高まります。
読みやすい記事/読みにくい記事では、「読みやすい」方が断然嬉しいですよね。読者に気持ちよく滞在してもらいやすくなるでしょう。
メリット③ 文章量の多い記事も書きやすくなる
「文字数がなかなか増えない…」
「たくさん情報があり過ぎて、まとめられない…」
といった悩みは、構成で解決できるかもしれません。
加筆ポイントを見つけやすくなる
構成で情報をすっきりとまとめれば「加筆できそうなポイント」を見つけやすくなり、文章の肉付けなどを行いやすくなるでしょう。
膨大な情報量でも整理しやすくなる
文章量の少ない記事も、文章量の多い記事も、基本的な構成自体は変わりません。構成の形を押さえておくことで膨大な情報量でも整理しやすくなります。
メリット④ SEO対策でも効果が期待できる
構成が整っている記事は、
- 読者が滞在しやすくなる(ユーザビリティの向上)
- 検索エンジンのロボットが巡回しやすくなる(クローラビリティの向上)
といった面でもメリットがあります。直接的にはSEO(検索エンジンによる評価)には影響しなくても、結果的にSEO評価が良くなりやすいといえるでしょう。
まとめ
この記事では、「ブログの記事構成」をメインに手順・コツ・メリットを順番にお伝えしてきました。
1・ライバルサーチをする
2・読者の「検索意図(ニーズ)」を分析し、記事の目的を定める
3・自分の記事に必要な情報を書き出す
4・記事構成を整える
効果的な記事構成を【執筆前に】しっかりと行っておくことで、記事が書きやすく・読みやすくなります。読者に喜んでもらえる・SEO対策にも良い効果が期待できるなら、やっておくに越したことはありませんよね!
もし「文字数が少なくてボリュームが増えない…」「情報が多くなるとまとめにくくなる…」と悩んでいるなら、記事構成にもぜひ目を向けてみて下さい。
あなたの記事が、構成でもっと素敵になりますように♪